相手が年賀状を寄こすかどうかわからないのに「新年のご挨拶は遠慮します」も違和感がある。また、近年は、「喪中だが年賀状は歓迎します」という喪中欠礼や、喪中欠礼に代え、「喪中につき新年の挨拶を控えました」と寒中見舞いを出す例もあり、多様化してきた。
年賀状に関し喪に服する近親者の範囲は、諸説あるようだが、自分及び配偶者を中心に、一親等(父母・配偶者・子)、二親等(祖父母・兄弟姉妹・孫)の親族が亡くなったとき一年間というのが一般的のようである。(祖祖父母、叔父叔母、伯父伯母については喪中としないのが一般的か)
なお、「喪に服す」期間には「忌」の期間と「喪」の期間があり、仏教では四十九日法要が終るまでを忌中とされ、「死者を偲ぶ期間」である喪中と忌中とは別のようである。