還暦、定年、余生。それは、新たな、別な人生の始まりです。
待ちに待った定年退職、バンザーイと叫んだ方もいるだろう。
痛勤から解放され、朝はゆっくりと快眠を楽しむ。お客様のクレームに悩まされることもない。
嫌な上司から、人事権を盾にしたパワハラ、モラハラをうけることも、もう無い。
日中は孫たちに囲まれ、笑い声が絶えない。
働いているときはほとんど無かった、妻との水入らずの穏やかなときが流れる
夕餉には、質素だがすっかり舌になじんだ家庭の味をつまみに、至福のひとときを過ごす。
「生きる」の語源は、「息をする」であろうか。ただ呼吸をするだけであれば、人間は、生物学的には110歳まで生きられるらしい。
人体の細胞は、傷ついたり欠けたりするたびにそれを補うため細胞分裂が起きる。これに伴ってDNAが少しずつ擦り減るという。テロメア(染色体の末端部分にみられる塩基配列の反復構造)がこれ以上DNAを減らせなくなると、細胞分裂は終わりを老化が始まるという。
人生120歳と言う説もある。厚労省の簡易生命表(2017年)によると、男の平均寿命は 81・09歳、女の平均寿命は 87・26歳)。しかし、平均余命はあくまで平均。
親友の旅立ちを喪中欠礼で知り、自宅に弔問に行った。まだ、64歳の若さだった。闘病生活の凄まじさを聞き心が痛むと同時に、終末期には死を受け入れ、家族に感謝の言葉を残して逝ったいう。
定年をすぎると、1人欠け、2人欠けと逝ってしまい、寂しさと人生の儚さを感じる。
健康寿命、健康上の問題がなく日常生活を普通に送れる寿命は、男71.19歳、女74.21歳。(厚生労働省の発表(2013年)による)
耳が遠くなる、目の変調、腎臓障害の疑いなど、あちこちと具合が悪くなる。その上、物忘れが気になる。
認知症の高齢者は、65歳以上では約462万人、7人に1人に上る(厚生労働省研究班の調査2012年時点)。
認知症の前段階である軽度認知障害の高齢者も約400万人いると推計されている。
65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍”である。
□ 年を重ねたら
1. おしゃれをする(ベレー帽、ブレザー、アスコットタイ)。カラーコーデはブルー系でまとめましょう
2. 転ばない。風邪をひかない
3. 怒らない。嫌なことは聞き流す。機嫌よく生きる
4. 自分の長所、魅力だけを考える。自分を卑下する話し方をしない
5. ああすればよかった、こうすればよかったとか考えない。これでよかったのだと考える
6. 地域活動をはじめ、ボランティアを頼まれたら、人の役に立てたことに歓びを感ずる
7. 嫌な人とは付き合わない、避ける
8. 道端の草花を愛でる。自然を楽しむ。虫を殺さない
□ 定年退職したら
1. 家庭経済を省エネ型に変え、お小遣い確保する
2. 「エンディングノート」を作る
3. 「遺言書」を書く
4. 「尊厳死宣言」
5. 財産管理ができなくなったときに備え「任意後見契約」 をする
6. 「死後事務委任契約」を結んで死後の手続きやお葬式をお願いしておく
7. 自宅を処分する(少子化人口減少時代、空き家は今後買い手がつかなくなるかも)
8. 人に見られたくない写真、手紙などは処分する
9. 「墓じまい」
10. 実家を整理する
□ 定年退職したらやってはいけないこと
1. フル勤務
2. 退職金を使った投資や起業
3. 資格試験受験
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